蓮如【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#056】


【2月25日】蓮如:1415.2.25~1499.3.25

一生すぎやすし。いまにいたりて、たれか百年の形体をたもつべきや。我やさき、人やさき、けふともしらず、あすとしらず、おくれさきだつ人は、もとのしづく、すゑの露よりもしげしといへり。されば、朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。すでに無常の風きたりぬれば、すなわちふたつのまなこたちまちにとぢ、ひとつのいきながくたえぬれば、紅顔むなしく変じて、桃李のよそほひをうしなひぬるときは六親眷属あつまりて、なげきかなしめども、更にその甲斐あるべからず。

『蓮如文集』笠原一男校注、岩波文庫、1985年

【アタクシ的メモ】
「一生はすぎやすい」というように、人の無常を語っているよう。いつ何時、命を失うかもしれないのは、その通りだと思うが、その先の「だから~」が知りたかった。少し調べてみたら、「阿弥陀仏と念仏を唱えろ」となるようだ。