第3週第3日(水)
■1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
17 視覚芸術:パルテノン神殿
パルテノン神殿は、政治家ペリクレスの命により、ペルシア軍にギリシア軍の勝利を記念して紀元前447年から前432年に建設された。その建築は、ドーリア式とイオニア式が組み合わせており、資格補正と言って、形をゆがめることで、建物が美し見える技も使われている。
■1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365【人物編】
17 革新者:ヒッポクラテス
古代ギリシアでは、疾病は神による罰であると解釈されており、治療には祈祷や神へのいけにえなどが使われた。しかしヒッポクラテスは、疾患には自然の原因があり、食事を変えたり薬を使ったりすることで治療できると考えた。また、「ヒッポクラテスの誓い」が含まれる『ヒッポクラテス全集』を書いたとされる。
■1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365【現代編】
17 音楽:アルノルト・シェーンベルク
オーストリアの作曲家アルノルト・シェーンベルク(1874~1951)は、無調という概念の普及に貢献した。無調とは、クラシック音楽で従来の和声を排して不協和音を組み合わせる革命的なスタイルである。彼は「不協和の解放」と呼び、協和音と不協和音の違いを取り払った。
■1日1ページ、読むだけで身につくからだの教養365
17 薬と代替療法:アスピリン
1899年、バイエル社は筋肉や関節の痛み、頭痛を軽減し、解熱作用のある新薬アスピリンを市販した。アスピリンはアセチルサリチル酸という化合物で、サリチル酸同様の作用をもちながら、胃にずっとやさしかったのだ。
■1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365
17 文学:『日本書紀』
『古事記』の成立からわずか8年後、720年に完成したとされる『日本書紀』。2つを合わせて「記紀」と呼ばれ、日本文学の始まりを告げるものである。出来事を年代順に記載する「編年体」という形式をとり、歌謡部分以外は、ほぼ漢文で書かれている。
■1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365【歴史編】
17 外交:金印
古代日本において、後漢から印綬を賜った記録があるのは倭奴国だけである。その金印は、1784年に水田から偶然発見された。印の材質は、玉、金、銀、銅の順で地位が下がり、紐の色によっても地位が変わる。魏の時代には、邪馬台国の卑弥呼も金印を授かっている。