柳宗悦【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#124】


【5月3日】柳宗悦:1889.3.21~1961.5.3

偉大な古作品は一つとして鑑賞品ではなく、実用品であったということを胸に明記する必要がある。いたずらに器を美のために作るなら、用にも堪えず美にも堪えぬ。用に即さずば工藝の美はあり得ない。これが工藝に潜む不動の法則である。

『民芸四十年』岩波文庫、1984年

【アタクシ的メモ】
美しさ、それだけで存在するのではないと思う。そうした意味でも、「用に即さずば工藝の美はあり得ない」という言葉に、深く納得する。