源信【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#162】


【6月10日】源信:942~1017.6.10

獄卒、罪人を執とらへて熱鉄の地に臥ふせ、熱鉄の縄を以て縦横に身に絣き、熱鉄の斧を以て縄に随ひて切り割く。或は鋸をもって解け、或は刀を以て屠り、百千段と作して処々に散らし在おく。また、熱鉄の縄を懸けて、交へ横たへること無数、罪人を駈りてその中に入らしむるに、悪風暴に吹いて、その身に交へ絡まり、肉を焼き、骨を焦して、楚毒極りなし。(「黒縄地獄」)

『往生要集』(上)、石田瑞麿訳注、岩波文庫、1992年

【アタクシ的メモ】
これも古文で、内容が正確に読み取れていないが、どうやら殺生、盗みをすると落ちる黒縄地獄の様子を書いているようだ。