レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】母親/リディア・デイヴィス ○
女の子の行動に対して、いつも~だったらよかったのに、と言う母親。正直、こんな母親いるのかなと感じてしまう。最後には「でも水遠に眠ってしまえばかったのに」とまで言う。娘を愛せない母親を描きたかったのだろうか、それにしても、全く救いがなく、読み手は突き離された感じしかしないのだった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】どじょうだじょ/坂田寛夫 ○
どじょうをユーモラスに描いているが、最後はたまごでとじられ、食べられてしまうという、これもどじょうにとっては、救いがない詩である。詩を書くのは、人間なので、人間の目線から動物や生き物を表現するのが悪いわけではないが、読んだ感じは心地よくないと思ってしまう。
【論考】生きているとはどういうことか/池田晶子 ◎
「生(ある)と死(ない)とはどういうことか」なのである。やはり、それに向き合わなければならないのだ、と改めて思わされた。「生活する」には、時としてつながらないけれど、自分が感じている不思議や分からなさにちゃやんと付き合わなければならないのだ。