ドビュッシー【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#142】


【5月21日】ドビュッシー:1862.8.22~1918.3.25

美の真実な感銘が沈黙以外の結果を生むはずがないのは、よく御存知でしょうに……? やれやれ、なんてこった! たとえばです、日没という、あのうっとりするような日々の魔法を前にして、喝采しようという気をおこされたことが、あなたには一度だってありますか?(「クロッシュ氏・アンティディレッタント」)

『ドビュッシー音楽論集』平島正郎訳、岩波文庫、1996年

【アタクシ的メモ】
人が真に美しいものに触れると、言葉を失い、沈黙せざるを得ないということのようだ。それは正しいと思う反面、大きな感動が何かの言葉や行動を、強く引き出すこともあるように思う。