萩原朔太郎【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#132】


【5月11日】萩原朔太郎:1886.11.1~1942.5.11

金魚のうろこは赤けれども
その目のいろのさびしさ。
さくらの花はさきてほころべども
かくばかり
なげきの淵に身をなげすてたる我の悲しさ。(「金魚」)

『萩原朔太郎詩集』三好達治選、岩波文庫、1981年

【アタクシ的メモ】
美しさと哀しさは、表裏一体なのだろうか。いや、美しさが存在するからこそ、哀しみが顕著になっていくのであろう。