オルテガ・イ・ガセット【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#130】


【5月9日】オルテガ・イ・ガセット:1883.5.9~1955.10.18

群衆はとつじょとして姿を現わし、社会における最良の場所を占めたのである。以前には、群衆は存在していたとしても、人目にはふれなかった。群衆は社会という舞台の背景にいたのである。ところが今や舞台の前面に進み出て、主要人物となった。もはや主役はいない。いるのは合唱隊のみである。

『大衆の反逆』神吉敬三訳、角川文庫、1989年

【アタクシ的メモ】
王や皇帝のような統治者ではない、大衆の台頭を述べているのだろう。ではなぜ、群衆は姿を現し、主要人物となったのかも、説明(引用)してくれるとよかったのだが。