与謝蕪村【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#116】


【4月25日】与謝蕪村:1716~1783.12.25

青楼の御意見承知いたし候。御尤もの一書、御句にて小糸が情も今日限に候。よしなき風流、老の面目をうしなひ申候。禁すべし。さりながらもとめ得たる句、御披判可被下候。
  妹がかきね三線草の花さきぬ
これ、泥に入て玉を拾ふたる心地に候。此ほどの机上のたのしびぐさに候。(弟子道立書簡、天明3年4月25日)

大谷晃一『与謝蕪村』河出書房新社、1996年より

【アタクシ的メモ】
検索などでも調べ、何度も読んで、色々と読解を試みたが、全文の意味はわからないままであった。それでも、引用の箇所は、どうやら小糸という若い女性に蕪村が熱を上げていて、別れることに決めたときの書簡のようだ。やれやれ。