大伴家持【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#087】


【3月27日】大伴家持:717頃~785.8.28

春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ少女

春の野に霞たなびきうら悲しこの夕かげに鶯鳴くも

うらうらに照れる春日にひばりあがり情悲しも独りしおもへば

『万葉集』(4)(『日本古典文学大系』7、高木市之助ほか校注、岩波書店、1962年

【アタクシ的メモ】
短歌は苦手だし、古文も苦手。なので、現代語訳なども参照したが、どれも一瞬の情景や心情を描いていて、とても美しいと感じた。特に「春の野に霞たなびき」は、語感も含め美しく、じんわりとした気持ちになる。