【3月19日】ボンヘッファー:1906.2.4~1945.4.9
愚かさは悪よりもはるかに危険な善の敵である。悪に対しては抗議することができる。それを暴露し、万一の場合には、これを力ずくで妨害することもできる。悪は、少なくとも人間の中に不快さを残していくことによって、いつも自己解体の萌芽をひそませている。愚かさにはどうしようもない。(『十年後』)
E・ベートゲ編『ボンヘッファー獄中書簡集』村上伸訳、新教出版社、1988年
【アタクシ的メモ】
「悪は、少なくとも人間の中に不快さを残していくことによって、いつも自己解体の萌芽をひそませている」という認識は、非常に鋭いと思う。私は全く気づいていなかったし、少なくとも言語化したことはなかった。