伊東静雄【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#072】


【3月12日】伊東静雄:1906.12.10~1953.3.12

この碧空のための日は
静かな平野へ私を迎える
寛やかな日は
またと来ないだらう
そして碧空は
明日も明けるだらう(「詠唱」)

『伊東静雄詩集』杉本秀太郎編、岩波文庫、1989年

【アタクシ的メモ】
「寛(おだ)やかな日は/またと来ないだらう」という一文が、個人的なはとても刺さった。また来ないのに、明日も明けてしまうのである。