【2月27日】スタインベック:1902.2.27~1968.12.20
壁を作り、家を建て、ダムを建設し、そしてその壁、家、ダムのなかに、そこばくの人間自身をそそぎこむこと、そして人間自身に、壁、家、ダムの力をそこばくでも取りいれること、その建設からたくましい筋肉を得、その構想から明瞭な線と形を獲得すること。なぜなら、人間は、この宇宙における、有機物、無機物を問わず、ほかのどんなものとも違って、自分の創り出すものを越えて成長し、自分の考えの階段を踏みのぼり、自分のなしとげたもののかなたに立ちあらわれるものだからだ。
『怒りのぶどう』(上)大橋健三郎訳、岩波文庫、1961年
【アタクシ的メモ】
「人間は、自分の成し遂げたものの彼方に立ち現れる」という通り、人間を非常に肯定的にとらえている。私も、自分が創り出すものを越えて、成長できるようになりたい。