【1月21日】ジョージ・オーウェル:1903.6.25~1950.1.21
ナショナリストの考え方の中には、真実なのに嘘、知っているのに知らないことになっているという事実が、いろいろある。知っている事実でも、認めるのに耐えられないというので脇へ押しのけられたまま、意識的に論理的思考から外されてしまうことがあるかと思えば、綿密に検討されたにもかかわらず、自分一人の心の中でさえ、事実であることをぜったいに認めないといったことが起こるのだ。(「ナショナリズムについて」)
『オーウェル評論集』小野寺健編訳、岩波文庫、1928年
【アタクシ的メモ】
これが事実であれば、ナショナリストとは対話できないことになる。当たり前だが、互いに話し合うには、共通理解がなければ、ずっとボタンは掛け違えたままだからだ。