言われてみるとその通りだと思う【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0089】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】ステップ/ルシア・ベルリン ◎
最後の一文、「お願い神さま、どうかあたしを助けて」をいうための短編小説に感じた。舞台は、またもやアルコール依存症のための施設のようだ。皆で、ボクシングのタイトルマッチを観覧しているのだが、誰かを応援しているようで、結局、最終的には自分へ戻ってくる。あたしを助けてという願いが切ない。

【詩・俳句・短歌・歌詞】僕はまるでちがって/黒田三郎 ○
「僕はまるでちがってしまったのだ」という。昨日と同じようだけれど、違ってしまったのだという。この詩だけを読んでも、どう違ってしまったのか、なぜ違ってしまったのかはわからない。僕が変化していることだけが示されている。白い美しい蝶がいるということは、きって良い変化となのではないだるうか。

【論考】友愛/池田晶子 ◎
友情と愛情は異なること、愛は好き嫌いを超えていて、それがそこに存在することを認めることだと、あっという間に理解してしった。存在を受け入れることで、嫌いという感情を持ちながら、愛することができるのだ。言われてみるとその通りだと思うことも、実際に言ってもらわないといけないのは、どういうことなのだろう。