キケロ【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#003】


【1月3日】
キケロ:前106.1.3~前43.12.7
仮に、われわれは不死なるものになれそうにないとしても、やはり人間はそれぞれふさわしい時に消え去るのが望ましい。自然は他のあらゆるものと同様、生きるということについても限度をもっているのだから。因みに、人生における老年は芝居における終幕のようなもの。そこでへとへとになることは避けなければならない、とりわけ十分に味わい尽くした後ではな。

『老年について』中務哲郎訳、岩波書店、2004年

【メモ】
「人間はそれぞれふさわしい時に消え去るのが望ましい」には同意するが、そのふさわしい時を見定めるのが難しいのではないか。「芝居における終幕のようなもの」という例えも、わかるようで、正直わかりづらい。

【関連リンク】
マルクス・トゥッリウス・キケロ – Wikipedia