学校はグライダー人間の訓練所【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0105】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】引き出しの奥/角田光代 ◎
誰とでも寝てしまう女性が主人公で、どんな話になるのかと思っていたら、伝説の古本を探していくうちに、自分自身や周りの変化から、世界に美しい瞬間を見い出して終わるささやかなハッピーエンドに。そう、きっと美しい一瞬とは、唐突に訪ずれるのだろうし、日常のありふれた光景に隠れているのではないか。

【詩・俳句・短歌・歌詞】歌/中野重治 △
何度も読んだが、この詩自体の真意はわからなかった。少し調べてみると、この詩はプロレタリア詩であるそうだ。そうやって読むと、いくらか目の前の霧が晴れてきた。とは言え、見えてきたものが絶景かと問われたらそうではない。私にはルサンチマン的な印象しか感じられなかった。

【論考】グライダー/外山滋比古 ○
「学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない」と筆者は指適する。もちろん、これからは自分だけで飛行できるよう、グライダーにエンジンを搭載することが求められるという。ここ最近で言うと、検索で答えらしいモノを見つける人より、自らプランニングできる人が重要ということだろうか。