レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】法則/宮内悠介 △
推理小説家、ヴァン・ダインの二十則に乗っ取った創作物。劇中劇というか、テレビの中のテレビというか。推理小説を書く上でのガイドラインに従って、 登場人物が死ななかったりする。何じゃそりゃという感じで、ストーリーの中に人々の息づかいや、人が生きていることの遠近感がないように思う。
【詩・俳句・短歌・歌詞】諸国の天女/永瀬清子 △
何度も読んだが、言葉から像を描けないまま終わってしまう。市井の女性についての詩なのだろうかと思ってはみたものの、比ゆ的な表現で、私には何もイメージが浮かばないため、自分の中を通り過ぎていってしまう。いつしか諸国の天女も老いてしまうということしか理解できなかった。
【論考】とにかく書いてみる/外山滋比古 ○
頭の中で考えていても、全くまとまらず、言葉が出てこないことがある。今はパソコンなどがあるので、書き直しも簡単だから、とにかく書いてみるということもあるだろう。しかし、手書きだとやや躊躇する。失敗すると大変だし、頭に具体的な言葉が浮かばないと、筆は遅々として進まない。それを乗り越えなければならない、と今万年筆で書いていて、心からそう思っている。