人とイワシの視点【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0004】


【短編小説】殺し屋ですのよ/星新一
このストーリーを星新一さんは、どうやって思いついたんだろうと思った。病院で看護師さんを見ながら考えたのだろうか。ただ、現在のように、世の中が透明化している時代にはなりたたないのかもしれない。タイトルは透逸だ。

【詩・俳句・短歌・歌詞】大漁/金子みすゞ
100分de名者でも取り上げていて、初見ではなかった。やはり、人間とイワシたち、2つの視点で書かれている点が独特である。誰か特定できない大きな視点(常識的な人)だけで、話を進めていないのが素晴らしいと思う。

【論考】思索について/森本哲郎
考えが、アイデアのようになっているかもしれない。池田晶子(を最近読んだ)によれば、誰にとっても正しい本当の考えが、本来考えと言えるのである。私だけに通用するのであれば、それは意見に過ぎないのである。これについては、少し論理性が少ないように感じる。


からまつから世界の存在を感じる【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0003】


【短編小説】おーい でてこーい/星新一
なかなかに恐い話。結局、自分のした事は、自分に戻ってくる。都合のよい「穴」などないのである。
今間題になっている環境の話に通ずるものがある。星新一さんが予見していたわけではないだろうけど。

【詩・俳句・短歌・歌詞】落葉松/北原白秋
からまつを通して世界の存在を感じる。最初にある「からまつはさびしかりけり。/たびゆくはさびしかりけり。」がキモになっているように思う。物言わぬ存在物をじっと眺めることで、時が自然と流れ、無常であることが浮かび上がってくるのであろう。

【論考】あやまちについて/森本哲郎
四つの偶像(イドラ)によって、人間の知性は曇らされてしまう。確かに完全なる客観的な直実を見つけ出すのは難しい。不可能と言えるかもしれない。それに対応するには、著者が言うように、自分たちがイドラに捉われていると自覚しつづけるしかないのかもしれない。


美しき日々は過ぎゆく【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0002】


【短編小説】ボッコちゃん/星新一
バーのマスターが道楽でつくった完全なる美人のロボットによって引は起こされるとんでもない悲劇。人生は偶然のつみ重ねによって、ある意味必然的な結果に到達する。なぜ、「ボッコちゃん」という名前なのだろうか。

【詩・俳句・短歌・歌詞】素朴な琴/八木重吉
わずか4行のとても短い詩。その中でも、「秋の美しさに耐えかね」が、自分にとっては印象的であった。明るさと美しさが、やはり世界を動かしていくのであろうか。若くして命を失った八木重吉の世界観は、非常にポジティブだったのかもしれない。

【論考】希望について/森本哲郎。
人は、馴れることで生き、その馴れを否定することで希望を持つ、と著者は語る。希望も人それぞれだとは思うが、自分にとってはもっとフワクワとした空想めいたものように感じる。現在の否定というよりも全く新い物語のスタートのような。


知的な冒険が始まる【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0001】


【短編小説】悪魔/星新一
「欲深くなりすぎると、失敗を招く」という教訓よりも、「どんな事象にも複数の意味がある」と言われているように感じた。金貨が目の前で増えれば、それはうれしいことだが、一方で物質としての重さも同時に増すのである。思いついた例でたとえれば、勝負に勝って喜んでいる場合も、負けを悲しむ敗者が必ず存在しているということだろうか。

【詩・俳句・短歌・歌詞】初恋/島崎崎藤村
原文のままでは理解できず、訳文を読んでしまった。とても鋭敏な感覚を、言語化していると思う。そして、ふとした何かを契機に、恋心が動きはじめるのは、とてもよく理解できる。

【論考】逆境について/森本哲郎
人間の本性が逆境で表われるとは、ある意味当り前の言説と言えなくもないが、西洋や中国のストーリー(物語)を引用することで説得力は圧倒的に高まるし、思考は深まる。自分はどうだろうと考えたが、やはり日本人的なのかなと思った。


ごんちゃんTシャツが届くもシンミリ【フジロックGO #0284】


おーい、フジロックグッズ第2弾【フジロックGO #0280】で、フジロックの第2弾グッズが、そろそろ届かないかなーとぼやいていたら、割と早々に届いた。いきなり送られてくる格好になり、最初の配達が平日の昼間で受け取れなかったけど、再配達依頼をして無事翌日には手元に来てくれた。

早速開封してTシャツは洗濯したけれど、ここのところ天気も悪く、寒くなっているので、何となく着る機会が少ないなーと感じている。明日から、1泊で苗場にも行くけど、お天気アプリで気温を確認すると12度くらいだったりするので、外で着るのはほぼ無理だと思う。室内用や寝間着として割り切るしかないかもしれない。

ただアタクシ的には、フジロックのロゴとごんちゃんのデザインは気に入っているから、大切に着たいと思っている。前に買ったロゴTシャツは黒だったので、白いのは自分の着る服には合わせやすいし、爽やかに見えると期待したい。

2020年は開催延期となって、FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBEの配信も終わり、購入したグッズもすべて届いてしまった。今年やるべきことは、ほとんど終了してしまった感じだ。後は、フジロックフェスティバル公式ショップ「GAN-BAN/岩盤」に、たまに足を向けるくらいだろうか。気づけば、こうして独りシンミリするのだった。


「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」2日目感想文(5)【フジロックGO #0283】


まだまだ、「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」の2日目を観ている。今回は、小袋成彬やJOHNNY MARRなどのアーティストであった。

小袋成彬は、「おぶくろなりあき」と読むようで、歌い手として何とも独特の存在感を示している。最初は、Suchmos(サチモス)なんかをイメージしたりしたが、他人との比較を拒否する個性を持ち合わせていると感じた。

彼のボーカルは、歌い上げるというよりも、ささやくような、音楽に合わせてつぶやくような感覚がある。アーティストとして、ギラギラはしていないけど、どこにもいないようなたたずまいなのだ。割と早い時間のレッドマーキーの出演では、もったいなかったかもしれないと、アタクシ的には思った。

JOHNNY MARR(ジョニー・マー)は、Wikipediaによれば「1980年代にはザ・スミスの中心メンバーとして活躍し、オアシスのノエル・ギャラガーや元スウェードのバーナード・バトラーなどといった多くのギタリストにも影響を与えた」という。

ライブ自体、正直派手さはないのだけど、何ともしっかりと聴かせてくれるし、ベテランなりの老獪さみたいなものを感じた。名前は知っていたが、ちゃんと音源に当たったことがなかったので、ヨイ体験になったのだった。


「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」2日目感想文(4)【フジロックGO #0282】


引き続き、「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」の2日目を観ての感想である。今回のアーティストは、MORE THE MAN、STARCRAWLER、JOY-POPSである。

MORE THE MANは、若い世代を中心にしたスカ・ユニットのようだ。東京スカパラダイスオーケストラを彷彿させると思っていたら、元メンバーの冷牟田竜之さんが2016年に立ち上げたバンドだとのこと。アタクシ的には、スカが苦手ということもあり、少し遠目からサウンドを聴くのだった。

STARCRAWLER(スタークローラー)は、紅一点のボーカリスト、アロウ・デ・ワイルドの存在が際立っている。以前、休日にブルーレイを再生していたら、血のりまみれの彼女を子どもたちが観て、やや顔をしかめて「何か凄いね」とつぶやいていた。アタクシ、音楽性は好きなのだが、ビジュアルばかりに目が行ってしまう。

JOY-POPS(ジョイ・ポップス)について、Wikipediaを見ると、ブルースの音楽ユニットとなっている。見た目はサイケデリックロックだし、実際に演奏やボーカルを聴くとフォークロックっぽさも感じられなくもない。それでも、ツインギターで聴衆を納得させてしまうところは、ベテランの力量を感じさせた。


「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」2日目感想文(3)【フジロックGO #0281】


「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」の2日目。今回観たアーティストは、ESNE BELTZA、RANCHO APARTE、The Birthdayである。

Esne Beltza(エスネ・ベルーサ)は、スペインはバスク出身のバンドだそう。様々な音楽要素がないまぜになった無国籍なサウンドを聴かせてくれる。ボーカルは、ある意味がなり立てる感じのアゲアゲな感じであるが、フジロックならでは、ここでしか観られないのアーティストに思う。

RANCHO APARTE(ランチョ・アパルテ)は、コロンビアの人気バンドみたいだ。正直、ロックっぽさはないけど、とっても自由に演奏し、歌っていて、このバンドもフジロックっぽいと感じる。実は「音楽は国境やスタイルを越える」と宣言されていたのかもしれない。

本日のハイライトは、チバユウスケ率いる(?)The Birthday(ザ・バースディ)である。いつも通り、チバのボーカルは存在感あったのだが、ギターやベース、ドラムそれぞれの仕事が、気持ちよく重なり合って、大きなグリーンステージを包んでいた印象がある。いつも通りのサウンドなのに、何だか包容力みたいなものを感じるアクトだった。


おーい、フジロックグッズ第2弾【フジロックGO #0280】


フジロックグッズ第2弾の発送が早まる【フジロックGO #0257】に書いた通り、既に購入した第2弾フジロックグッズは、「10月上旬までに配送完了」になるとのことだった。しかし、今のところ、発送完了のメールも来ておらず、待ち遠しい。

アタクシ家は、この週末に苗場へ行く計画がある。もう夏ではないから、下着になってしまうかもしれないけど、ごんちゃんTシャツがあると着て行けて、うれしいのだ。よく読むと「配送完了」と書いてあったから、どんなに遅くとも、ここ数日で発送されるかもしれない。待ち遠しい。

ちなみに購入したのは、「FUJI ROCK FESTIVAL’20 ロゴ+ごんちゃんTシャツ」「ワンポイントごんちゃんTシャツ」「フジロック’20 山ロゴバスタオル」である。Tシャツについては、たまたまもあって、男子チームはロゴ+ごんちゃん、女子チームはワンポイントごんちゃんになっている。

ただ息子のTシャツは、KIDS用ではなく大人のSなので、少し大きいのではないかと心配がある。以前は大人のXSがあったが、今回は身長140~150cmくらいに合ったサイズがなかったのだ。それにしても、グッズの到着が待ち遠しい。


いざ苗場と思っていたら台風発生【フジロックGO #0279】


「いざ苗場【フジロックGO #0278】」に書いた通り、今度の週末(日曜日、月曜日だけど)、苗場に行くことにした。宿の予約も済んでいる。

もちろん、それに合わせたわけではないだろうけど、何と台風が発生した。現状では進路の予想は難しく、先行きは不安定なようであるが、もしかすると週末に日本列島に上陸するかもしれないようだ。

それほど強力な台風ではないみたいだが、風力などの規模もどれくらいになるかわからないようなので、やや不安になる。せっかく苗場に行ったのに、雨風が強く、結局ホテルに缶詰めだったとかにはならないでほしい。まあ、運を天に任せるしかないのではあるけど。

そういえば、フジロック第1回の天神山は台風直撃して、大変なことになった。大変になりすぎて、今では伝説と言われたりしているが、参加したアタクシの体験をまとめたエントリー「再録・天神山の記憶【フジロックGO #0131】」もあるので、もしよかったら読んでみてもらえるとうれしい。